くるり / アンテナ

遅ればせながら『くるり』の新譜買いました。なんだ、もうね、コレ1枚あればいいかなーって錯覚しちゃうくらい、品川さんが音楽に求めるものが詰まってるよ。音も歌もね。ワタクシの言葉で説明すると陳腐な表現になるので(exしっこもれるくらい)。ただね、他人様のレビューを検索して読み漁ると、どれもこれも「昔のくるりとアンテナ」か「くるりと自分」になっていて、品川さんのように「強い思い入れを持っていない」人にはなんのこっちゃわからへん。

なのでファンじゃなくてもわかる様な、かつ、品川さんの意見を押し付けられる様なレビューといたしまして、まず2つの側面に分けたいと思います。音と詞。品川さんが求めるロックの中で重要な音楽的要素は、かっちょいいギターソロだったり、思わず体を揺らしてしまうグルーヴだったり、しっこもれそうなタメだったり、1曲の中でまったく違う展開をするものだったり、アコギやストリングスだったりするのです。そーゆーのがバランス良く混ざってるんです。最初はね、薄口かなーとも思ったのですが、よくよく聴くといろんなアイディアがちゃんと入ってるんだよね。ただ、誰もが血沸き肉踊るロックチューンってのが無いか。これが爆発的に売れない原因でもあるのかな。今までのくるりを良く知ってるワケでもないし、ウィーザーを聴いてたわけでもない、そんな人でも楽しめると思います。(地味だけど)

で、詞の部分。これはもうね、若い人の青い部分、未熟、曖昧な部分が存分に出てるよ。で、何かの核心を突いてるようなフレーズも。映像が浮かぶようなリアリティもあって、言葉遊びなだけの部分もある。そのバランスが品川さん的にも丁度いいなーと思うのです。全曲血の滲むような言葉だったら毎日聴くには体力がいるし、適当な奇麗事しかないんじゃ聴くにも値しないっしょ?

気を抜きつつ、楽しめるなんていい感じじゃん。まぁ買えとはいいませんよ。レンタルでもかまわないと思います(もうすぐ1週間レンタルになるはず)。ようはウチの店で借りてくださいってコト。アルバムの売り上げがね、ちょっと比率的にね、まずいかなーみたいな。18日は半額デーなんでおすすめですよ。ウチの店には東武線の新栃木駅からm(後略

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