MONDO GROSSO / Next Wave

モンドグロッソ。ハウスです。ハウスっていうと、ごく一部の「知っている人」しか手の出せない偏った音楽のジャンルだと思うのです。underworldぐらいしか知らねーよ。みたいな。ポップスやロックなど誰に教わらなくてもOK、ではなくハウスってのは「どんなモノで、どういう最近の流れで、こういうのがカッコ良いんだよ。」と
教わらないと良さが判らないっぽい?みたいな。そんな中でモンドグロッソBoA、Kj、UA、などのメインストリームで受け入れられている歌い手を起用した「歌モノ」のハウス。

品川さんはKjマニヤなので先行シングルのSHININ'から入りました。モンドグロッソの存在は知ってましたが実際聴いたことは無かったんです。BoAとかいわれても、ふーん、で?みたいな。そのSHININ'を聴いて、Dragon AshじゃないKjの声。それも新たな側面って感じで良かったのですが、それよりも曲が凄かった。品川さんが知ってるジャンルでいくと、プログレの様式美に通じる展開。もーね、ノックアウトされました。1曲聴き終わって3曲ぐらい聴いたような感覚。

で、まぁそういう経緯があって「他のモンドグロッソの曲ってどんなんだろう」という好意的好奇心からアルバムを買いました。ま、全体的にコジャレ風味というか、良く分かりませんが「わかる人」しか寄せ付けない部分もあり、「わからない人」でも聴きやすいバランス。それが超絶的な均衡なのか最近の軽いハウス物はこんななのか、正直わかりません。でも、最後の曲、UAの「光」がね凄い。

UAはファーストアルバムと、TVドラマ(私立探偵 濱マイク)の劇中で歌っていた曲以来の、神々しいまでのオーラを持つ素敵な楽曲です。PVも良かった。アルバムを締めくくるのに「ハウス」というジャンルで収まらない感動的な締めくくりだと思うのです。「わかる人」でも「わからない人」でも、一様にUAという光を浴びることが出来るのです。