SBK / RED FLASH

SBKというのは「スケボーキング」の略なのです。品川さんの中では普通にスケキンと呼んでいます。で、またしてもたいしたプロモーションもしないで発売されたアルバムなんですが、どうなんでしょう。全く売れる気がしません。音楽を売ったり貸したりして生計を立てている側からすれば、「微妙な名前の売れ具合なのにそんなでもない」という評価です。都市部ではそこそこなんでしょうけど、ワタクシの働く山が近い田舎では、はっきり言って無理。

内容的には攻撃的なダンスミュージックなんです。メカメカしてるというか、デジタルな感じというか。スケキンに抱いてる品川さんのイメージとしては「ヒップホップの人でDAとのエピソードシリーズの人で、すっとんきょうな高い声の人と声の低いデブがいるバンド。バンド?みたいな曖昧さ。前作の時にファッション雑誌かなんかのインタビューで「いい音楽をやってればいつか認められる」と青臭いこと言ってたので聴いてみて、やられました。

今作もその延長線上的内容で、ビートで作るダンスミュージックでありながら韻を踏むリリックだったり、メロディーのあるギター主体の曲で普通に歌っていたり。ジャンルレス。それこそS=WORDとか聴いてるヒップホップ大好きッコから、マリリンマンソンを聴いてるデジタルメタルな人間まで、「少し」づつ引っ掛けていくような、これもアリかなと思わせるような力作。でも売れないんだろうな。

ジャンルレスだから焦点が絞れていないという訳ではなく、一つの曲として、一つのアルバムとして、ミックスされ、そこにスケキン印の声が乗る。宅録のような密室感がありながらも、素人臭さ皆無。でも、計算し尽くされた訳ではないバンドサウンド。バンド?なんか引っかかるな。音楽集団?とも違うな。そんな不思議な感じ。本当に好きな人しか買わない音です。レンタルで見掛けたら半額セールの時にでも試してみてください。

RED FLASH

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